iPS細胞の中山教授が登場するテレビ番組より、動脈硬化と糖尿病の原因は同じ! だということが分かりました。

それらは現象としてあらわれているだけど、根本的な原因は免疫細胞の暴走が原因だったということ。

T細胞が分泌する物質サイトカインは、細菌やウイルスが体内に侵入してきたときに、マクロファージに伝達して、攻撃を促す為の物質です。しかし、性能の悪くなったT細胞は部分的な場所にとどまらず、血管の中にいきわたり、体内のサイトカイン濃度が高まります。
その結果、体内各所で正常な細胞へ攻撃が始まります。これが病気の原因であり体内の老化を促進させる原因。

動脈硬化は、サイトカイン濃度が高い部分にマクロファージが集まり、その部分にマクロファージの層ができ、血管が詰まる。糖尿病はサイトカインはインスリンの働きを阻害するのが原因。

おもしろいのは、T細胞は、骨髄で作られますが、一個一個違って、ランダムにいろいろなパターンがつくられていて、それらをチェックする胸腺とよばれる部分があり、そこで性能の悪いT細胞は壊されます。しかし、思春期でこの部分のチェックが機能しなくなります。そして、年をとるごとに、性能の悪くなったT細胞を排除することができなくなります。さらには、T細胞はあらたに作られないので、一生共にすることになります。

つまり、残酷なことに、この体質は変えることができない。… が iPS細胞の登場で京都大学では、人工的にT細胞を作ることに成功しています。従って、一般に普及していけば、これらの病気と老化を食い止めることもできます。

改めて感じたことは、ガン細胞を含めて、生物は自らのバグで死んでいるということ。

人間の世界では、これらのバクは、病気として認識されるが、生物界全体としては、何らかの役割があるのではないか?という疑問がある。

さらに加えるなら、記憶についても疑問点があります。それは、親が学習した内容が、次の世代に受け継がれていないことです。普通に考えたら非効率的です。裏を返せば、そうであってはならない理由があるのかもしれません。

仮に、全ての情報が受け継がれていくなら、最強のゴキブリやハエがいてもおかしくないことになり、他の生物と高いレベルでの共存ができる可能性も。

一方で、それぞれの生物が高い知能を持つということは、当然その中でも順列がつけられることになり、最終的には、知能の高い生物が支配する世界になる可能性もありえます。