最近、ヤフオクで「マスクの転売」で問題になっている諸田洋之議員ですが、確かに、この時期にマスクをヤフオクに出品するのは、倫理的にどうかと思います。

マスクを高額で販売している方は、他にも、Amazonにもたくさんいますし、Yahooショップやメルカリにもたくさんいるのです。しかも、個人というよりは、ほとんど業者がやっている状態ではないでしょうか。

ただ、(現時点で)法的には、問題がないのは当たり前だと思います。例えば、この時期で以外であれば、高額でマスクを販売していても、誰も買うことはないでしょうし、誰も相手にしません。要は、時期が悪いだけで、諸田洋之議員が、犯罪者のような扱いとしてメディアで取り上げられているのはちょっと違和感があります。

擁護するわけではありませんが、諸田洋之議員の場合は、過去に仕入れた在庫のマスクを販売しているので、最近・製造のマスクの供給から仕入れたものではありません。なので、今回、政府が言うように転売によるマスク不足の影響とは無関係です。また、転売目的でという表現も、会社を営む業者には、適切ではない表現だと思います。一般的に、仕入れて、売るのが、基本なので、あたりまえのことです。

問題なのは、やはり、倫理的にというやつです。

ただ、他にも諸田議員のようなことをやっている業者は、日本にはたくさんいるのです。

なぜ、諸田議員が選ばれたのかというと、公人である「議員」だからだと思います。プライバシーの権利が否定されやすいのです。

一般の人・業者がマスクを高額販売していても、モザイクをかけたり個人情報を特定するような情報は公表されません。逆にとりあげれば、名誉棄損などテレビ局が訴えられる可能性もあるからです。一方で、公人の議員なら、報道の自由としてマスコミが取り上げるので、あとあと問題にならない。

つまり、今後、3月15日から法改正により、マスクの高額転売が禁止になりますが、業者によるマスク転売に歯止めをかけるために、見せしめ的に、選びだされたのが、諸田議員だったということではないでしょうか。

諸田議員を擁護するつもりはまったくありませんが、個人的に感じることは、メディアにより国民の感情を誘導されているということです。つまり、小さな洗脳です。今回は、仮に洗脳されても害はありませんが、政治的な事件・ニュースなどでは、いたるところにメディアによる誘導があるので、かなり慎重にみていないと、裏でどう動いているのか本質に近づけない可能性があるので注意が必要です。