ピアノでよく思うことは、ピアノやってる人は、特に、日本の場合は、たくさんいるにもかかわらず、教科書どおりにやってますのような演奏者がほとんどで、形を壊しても良いので、オリジナリティーを追求している演奏家は少ないような気がする。ピアノで食えないとはいうが、一方で、ピアノで稼ぐにはどうすればよいのかということを考えれば、おのずと答えはでてくるのではないだろうか?

まず、ピアノでスキルは必要だが、横山幸雄さんのようにピアニストのプロ中のプロになる必要は無い。クラシック一本でいくなら、それしかないだろうけど、そうではなく、ポップカルチャーに組み込むような感じで、オリジナリティーを追求し、特に、お客さんにどう見せるかということを追求しなければならない。そのオリジナリティーが、曲にあるかもしれないし、又は、曲以外の、パフォーマンスや演奏者のビジュアルなど、さまざまな要素がある。そういうものにこそ、価値があると感じる。それは、まず、コピーではあってはならないし、自分で客観的にプロデュースすることになる。はやり独自のセンスのようなものが必要かもしれない。

YouTubeをみてもわかるように、上手い人はいくらでもいる。つまり、コピーを弾いただけでは、だれもファンにはなってくれない。その人にしかないものがあるかどうかが一番重要で、それを磨くのは、試行錯誤であり、道なき道をいくようなもの。このあたりが、ピアノスキルは別にして、すらすらできてしまうひととできないひとにわかれるのだろうと思う。